多くのファンが言うように、Lil Uzi Vertは全盛期の勢いを失っているように見える。彼の黄金期は、ほぼ間違いなく2015年から2017年にかけてであり、その期間は数え切れないほどのヒット曲と素晴らしいプロジェクトでシーンを席巻していた。しかし、2020年頃から楽曲のクオリティが落ち始めたと指摘されるようになった。「Eternal Atake」のリリース時は話題になったものの、それ以降の実験的なアルバム「Pink Tape」は確かに全米1位を獲得したが、大きく記憶に残る楽曲は「Just Wanna Rock」くらいだろう。

そして2025年にリリースされた「Eternal Atake 2」は、熱心なファンさえも困惑させる結果となった。アルバムはBillboard 200で3位にランクインしたものの、待望のリリースに見合う内容ではなかった。そのため、2025年現在、Lil Uzi Vertの音楽に対する期待感はあまり高くないように思われる。

しかし、そんな状況の中、Lil Uzi VertがYouTubeに2つのフリースタイル曲を投稿し、その後すぐに削除したことが話題になっている。2つ楽曲は「HELL RAISER」と「DOUBLE SEE」と名付けられていた。

ただし、これらの楽曲はオリジナルではなく、アンダーグラウンドアーティストの楽曲をリミックスしたものだ。1曲目は、Babyxsosaの2024年後半にリリースされた「Chanel」という楽曲。この曲はすでに90万回以上ストリーミングされている。そして2曲目は、SlimeGetEemの「HellRaiser」をベースにしており、Lil Uzi Vertはビートジャックしただけの内容である。

2つのビートはUziが普段好んで選ぶようなものではなく、独特なサウンドになっている。しかし、Lil Uzi Vertの熱心なファンは2曲を気に入っており、現在は別のYouTubeチャンネルによって再アップロードされたことで注目を集めている。

この突如としてアップロードされ、即削除された楽曲は何を意味しているのだろうか？現在、Lil Uzi Vertはリミックスやフリースタイルのみで構成された新プロジェクトを制作中であり、そのタイトルは「All White」になると噂されている。さらに、リリース予定日は今月中とも言われている。