シーンが暗い教会に切り替わると、彼は酒瓶を手放し、聖書を手にして祈りを捧げる。コーラスのリリックは「I need real love in my face / Peace and blessings on my face / Let my love spread, this ain’t a phase / Blaming Jesus off of my faith(本当の愛がほしい/平和と祝福をこの身に/愛を広げたい、これは一時的な気持ちじゃない/信仰のせいでイエスを責めてる)」と、罪悪感や心の痛みと向き合う彼の姿を映し出すものだ。
また、Young Thugは恋人に対して「Baby, I’m sorry, okay / Just say you love me, okay? / You’re stayin’, I’ll be okay / You tired of me, okay(ベイビー、ごめん/“愛してる”って言ってくれ/君がいてくれるなら大丈夫/俺に疲れたのかい)」と歌う。
この弱さと誠実さは、彼がこれまでに経験してきたことを踏まえると、より深い重みを持って響く。
恋愛トラブルから、長い法廷闘争を経ての釈放まで、Young Thugの人生は激動そのものだ。ファンの間では、「Blaming Jesus」は元恋人マライア・ザ・サイエンティスト(Mariah the Scientist)への想いが込められているのではないかと推測されている。
Mass Appealは、Harlemの伝説的ラッパーBig Lの待望されていた遺作アルバム「Harlem’s Finest: Return Of The King」を発表した。
このアルバムは2025年10月31日のハロウィンにリリースされる予定で、同レーベルによる「Legend Has It」キャンペーンの一環として発表された。このキャンペーンでは、Slick Rick, Raekwon, Ghostface Killah, Mobb Deep, Big L, De La Soul、そしてNas/DJ Premierを含む7組のアイコニックなアーティストを称えている。
「YoungBoy, what? This the big boy league/ I put one up in your gut under the Jesus piece/ Last thing that I heard was ‘Jesus, please’/ Had me looking at the devil like ‘This is your king,’ YoungBoyが何だ? ここはビッグボーイリーグ(大人の世界)だ/ お前の胸の下、十字架のネックレスの裏に弾を一発/ 最後に聞こえたのは“ジーザス、助けて”って悲鳴だけ。/ それを見て俺は悪魔に言った、“こいつがお前の王様か?”ってな」
Rolling Stones誌の最新インタビューで、NLE Choppaは新曲「KO」の背景とYoungBoyとの関係について語っている。
そしてNo Maliceは「‘Only Built 4 Cuban Linx…’がリリースされた時にそれを体験していないなら、何も語れない。」続ける。
ここでMaliceが言及しているのはRaekwonのデビューアルバム「Only Built 4 Cuban Linx」だ。
ONE Musicfestの2日目は雨が降ったにもかかわらず、Clipseはファンに素晴らしいパフォーマンスを披露した。セットリストには7月リリースのアルバム「Let God Sort Em Out」から「So Be It」と「Ace Trumpets」、さらに以前のヒット曲「Mr. Me Too」も含まれていた。他の出演者にはDoechiiやLudacrisらがいた。
「Yeah, yeah, we ‘bout to turn up / Hit that little Rakai dance, I’m trynna see you turn up(さあ盛り上がろう/Rakaiダンスをみせてくれ、盛り上がっているところが見たいんだ)」と、16歳のストリーマーRakaiがTikTokで話題のダンスを披露する。
さらにRakaiはBobby ShmurdaやKai Cenatから贈られた「Clover Boys」チェーンへの言及も交え、「Everybody hit my little dance like Bobby Shmurda(みんな俺のダンスをBobby Shmurdaみたいに踊る)」「Posted with the Clover Boys, it’s diamonds on our necklace(Clover Boysと一緒に、ダイヤのネックレスを光らせて)」とラップしている。
PlaqueBoyMaxが冒頭のバースを担当し、BunnaBが最後のバースで楽曲を締めくくる。
PlaqueBoyMaxの「In The Booth」シリーズは、この1年で彼のキャリアを大きく押し上げた。 「YN」(Sexyy Red参加)、「Man Of The Year」(UnoTheActivist参加)などの楽曲を生み出し、Kevin Gates、Will Smith、Lil Yachtyといった著名アーティストのリアクション動画も相次いで話題に。
BunnaBの快進撃も止まらない。最新作「Ice Cream Summer (Deluxe)」のリリース以降、「I Like Em」や、10月17日に発表した「LMAO」など、次々と話題作を投下している。
『Los Angeles Times』の取材に応じた御年56歳のDr. Dreは、「本当に奇妙なことなんだよ。俺は高血圧になったことがないし、普段から健康には常に気を使っている。でも黒人男性は何かしらの理由で高血圧になりやすいようで、まさか俺がなるとは思ってなかった。だが今は、そのおかげで気を付けて生活しているよ。全ての黒人男性は、自分の血圧に問題がないか確認するべきだと思う。俺はこれからも健康で長生きしたいと願うよ。素晴らしい気分だ」と、倒れたことをきっかけに改めて自分の身体と向き合うようになったと同時に、彼と同じルーツを持つ人々に対するアドバイスも残している。
今年1月24日(日)に急逝した〈MISTERGENTLEMAN(ミスター・ジェントルマン)〉のデザイナー オオスミタケシ。『HYPEBEAST』の読者の中で、彼が伝説のラップ・グループ SHAKKAZOMBIE(シャカゾンビ)のメンバーだったことをご存知の方はどれくらいいるだろうか。彼がかつてBIG-Oを名乗り、1990年代から2000年代初頭にかけて日本のヒップホップシーンをリードしたラッパーの1人だった事実は、より多くの人が知るべきだろう。そんなファッション業界だけでなく、ヒップホップシーンでもカリスマ的な存在として活躍したBIG-Oにリスペクトを捧げるトリビュートEP『BIG-O DA ULTIMATE』が6月末に配信されることが決定した。
本EPには、世代やジャンルの垣根を超えたアーティストたちがBIG-Oのために集結し、SHAKKAZOMBIEの名曲の数々を新たにリメイク。6月末のリリースに先駆け、彼の誕生日である5月30日(日)に“空を取り戻した日(DJ WATARAI REMIX)feat. IGNITION MAN,JON-E”が先行配信される。さらに、6月9日(水)に“虹(Chaki Zulu REMIX)”、6月16日(水)には“5o tight So deeP – 5lack feat. PUNPEE & SHAKKAZOMBIE”を配信リリース。そして先述の3曲を含む全6曲を収録したのが本トリビュートEPとなる。
Yeは2020年から時折自身のツイートに“#WESTDAYEVER”という謎のハッシュタグを添えていたのだが、これが記念すべき10枚目のソロアルバム『WestDayEver』のタイトルだったことが判明。というのも彼のマネージャー Buが、〈GAP〉の『Instagram』に「WestDayEver. Album OTW!」と書き込んでいたことからその存在が明らかになったのだが、肝心なリリース情報に関して一切不明。前作『Jesus Is King』はタイトル変更および再三の発売延期により当初の予定から1年以上も遅れてリリースされたという嫌な実績があるだけに、Yeファンの皆様は2022年中にリリースされるくらいの心構えのほうがよいだろう。