ニューヨーク南地区連邦地方裁判所のPaul Oetken判事は、「Help Me Put Out The Flame (In My Heart)」の一部を使用しているとされる両曲は著作権を侵害していないと判断し、このケースでのErnie Hinesの作品は保護されないと結論づけ、訴状で言及されている導入部分は利用可能であると述べました。
Paul Oetken判事は、2021年の前例を作った事件(George Clinton 対 UMG Recordings)を引用した。
George Clintonの「Atomic Dog」で使われているフレーズ『Bow wow wow, yippie yo, yippie yea』がUMG RecordingsのアーティストPublic Announcementの「D.O.G. in Me.」が酷似しているところから起きた提訴。
Paul Oetken判事はErnie Hinesの導入部分は『著作権で保護されるには十分に独創的ではない素材のみを追加している。作家やアーティストは、芸術の根幹的な素材や一般的に知的財産権が発生していない状態範囲の創造的な作品、またテンポや個々の音符などの音楽の基本的な構成要素に著作権を主張することはできない。』と述べました。
さらに彼は続けました。『上に向かって進む、君も上に向かって進めばいい。どんなことがあっても、私は君のそばにいる。そんなことをテーマにしたのがこの曲。捉え方によって異なる意味を持っており、それでも踊りながら楽しむことができる。それがなぜ、この曲が私の生涯の中で最高の一つなのかです。それは名曲「We Are The World」のような感じがするからだ。』
Donald Trumpの歴史的なマグショットが世界に公開された翌日、YGはInstagramから、Donald Trumpの不気味なマグショット写真がシャツの正面にプリントされた新しいTシャツラインを販売していることを発表しました。画像の下には、血のような赤い色で大文字で「F**ked」と書かれています。Tシャツは黒と白で提供され、価格は35ドルです。カリフォルニア州コンプトン出身のラッパーは、これらのシャツを「FDTコレクション」の一部としてタグ付けしました。
ソロ名義の3曲に加え、BAD HOPのYZERR、そして同じ東海のラッパーC.O.S.A.をそれぞれゲストに迎えた全5曲で構成されたこのEPは、プロデューサーに、久々のコラボとなるTRILL DYNASTYをはじめ、ロシア出身のSemiglas、親交の深いZen Masuta、そしてTo The Top GangのTeeが参加し、これまでのBucksらしさもありつつ、新たな試みを取り入れた内容となっている。
052Hip Hopシーンを牽引してきたDJ RYOWのBrand New Album 「I Have a Dream.」がリリースされた。
DJ Ryowほど国内のDJで作品を出している人はいるのだろうか。名古屋の伝説的クルーM.O.S.A.D率いるBallersに所属し本格的に活動をスタートさせて以降「052Legends」などの東海地方のHipHopにフォーカスをあてた作品や、様々なトピックにフォーカスしたMixtapeシリーズ、そして通算100作を超える「Next Generation」等数々のMixtapeを世に出し続ける中、2005年にリリースされた「Project Dreams」から始動したプロデュースアルバム。そこから11のプロデュースアルバムをコンスタントに出し続け、前作から約2年ぶりにリリースされた13枚目の今作「I Have a Dream.」プロデュースアルバムで13枚目というのは、HipHopシーンで最も有名といっても過言ではないDJ Khaledがリリースしてきたアルバム数と並ぶ。
そんな13th Albumのタイトル「I Have a Dream.」これはノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング牧師が、おこなった1963年にワシントンDCで行った歴史的演説の一説。なぜこのタイトルになったのかは、自身のレーベルサイトDREAM TEAM MUSICで明かしている
DJ Ryowのアルバムといえば盟友AK-69等のお馴染みのアーティストから、同郷のアーティストや、若手アーティストなど、毎回様々なアーティストをPickupしているが、今作で特に注目すべきアーティストは1曲目の「Intro」に参加した”E”qualだろう。今のYouth世代には分からない人もいるかもしれないが、知っている人からすれば”E”qualの参加は感慨深いものがある。なぜなら”E”qualはTokona-Xと共にM.O.S.A.D.として活動し、DJ RYOWと共にBallersとしても活躍した名古屋を中心にカリスマ的な人気を誇るラッパーだったが2019年で音楽活動を引退していたからだ。そんな彼の復活は1ファンとしては非常に喜ばしい出来事である。今回参加した「Intro」でもロックを感じさせる少し掠れたハスキーボイスからあげられる”E”qulらしいワードチョイスを用いた情景描写は健在であり、1曲目に”E”qualを起用したDJ RYOWの名古屋052への愛とリスペクトを感じる。
他にもトウカイテイオーTokona-Xの「H2」をサンプリングしたビートにヤングトウカイテイオー¥ellow BucksとAnarchyを起用した「I Know What」や、今最も注目を集めているフィメールラッパーCyber Ruiと、Mariを迎えたクラブバンガーな一曲「Bling Bling」、毎度中毒性抜群のSocksが自身の本名をタイトルにした「あきら」、NBA YoungBoyなどの楽曲を手掛けるデンマークのプロデューサーチームUPNORTHが参加した「All Though the Night ft. JP The Wavy & Sirup」「言ってみて ft. Dada & Azu」、AK-69がDJ Ryow、¥ellow Bucks、C.O.S.A、Mariと共に行ったイベント「EXCLUSIVE TOKAI」で初披露された「Picture me rollin’ ft. C.O.S.A & Kalassy Nikoff」等、名古屋を中心とした豪華なアーティスト達が参加している。
若干20歳でNavの「Run It Up ft.Pop Smoke」やLil Uzi Vert「Leaders ft. Nav」などをプロデュースしたトロント出身Money MusikのNavとSoFaygoを迎えたシングル。ハイハットの効いたどこか神秘的で空間を漂うようなサウンドにNavとSoFaygoのキャッチーなラップがマッチしている。NavもSofaygoも2023年一発目の配信曲。
Lil Boat Is Back. Lil Yachtyが新たなサウンドをAtlantaに持ってきた。昨年「次のアルバムは非ラップアルバムになる。病的で、サイケデリックなオルタナティブプロジェクト、今までとは違うんだ」と言っていたがその通りだった。特に注目すべきはサウンドだろう。全て生演奏で収録したという今作はPink Floydの「The Dark Side Of The Moon」に通ずるものがある。奥行きがあり立体的で、オーロラのような神々しさの中に歪みを感じる。そして全ての曲において一貫性がある。その理由としては今回のプロジェクトは複数の人物がほぼ全ての曲に関わっているからだろう。JojiやBillie Eilish,Solange等のアーティストの曲をプロデュースしてきたJustin RaisenとPatrick Wimberly。先日MVが公開されたDrakeの「Jumbotron Shit Poppin」等を手掛けるSad Pony。そしてソングライターのJacob Portrait。この4名のプロデューサーは作詞においてもほぼ全ての曲で関わっており、それが新たな事に挑戦するLil Yachtyにおいて大いなる助けとなり、今作において重要な役割を果たした。だが、今作は良くも悪くも今までのLil Yachtyの作品とは一線を画す内容となっている。作品としての完成度は素晴らしく、新たな層のファンを獲得するだろうが、同時に既存のファンや純粋なHip Hopリスナーにとっては賛否両論分かれる内容とも言えるだろう。今作のリスニングパーティでLil Yachtyは「私はアーティストとして真剣に受け止められたかった。サウンドクラウドラッパーや、マンブルラッパーとしてではなく…」と語っている。
Kanye Westのアルバムの作成には想像を超える数の人が関わっているのは有名な話だが、そんなKanyeのアルバム「Donda」で一際注目を集めたのは間違いなくKayCyyだろう。KayCyyはYZY SNDの一員として「Hurricane」や「24」「Keep My Sprit Alive Pt.2」「Jail」Kanye & Travis Scottの「Wash Us In The Blood」等「Donda」の楽曲を中心にソングライター、コーラスとして参加していおり、KanyeのマネージャーでありAkonの実の弟であるAbou”Bu” ThiamのレーベルBuVisionにも所属している。そんな彼のニューシングル「MOTOWN」はフューチャリングにScam Rapのパイオニアと言われているミシガン出身のBabytronを迎えている。この曲はKayCyyの得意なBeat Switchを取り入れており序盤はKayCyyがブーンバップなビートにのせてメロディアスにラップしているが、1分6秒あたりから攻撃的なビートに変わりBabytronが無駄の無い抑揚あるラップを披露している。
LAを拠点に活動しているDC The Donのニューアルバム。彼は元々2m以上ある身長を生かし、プロのバスケットボール選手になるため16歳の時に生まれ育ったウィスコンシンからLAに拠点を移しアマチュアバスケットボールプレイヤーとして活動する傍ら、余暇を使って8歳の頃からしていた音楽にも注力をそそぎ、言わずもがな後者で開花した。彼は自他ともに認める完璧主義者であり、「ファン達が自分の曲を1曲もスキップしないように常にパワフルなサウンドとリリックを追求している」とインタビューで明かしている。そのため彼の音楽は常にJuiceWrldの様にエモーショナルでありながら、MGKの様にロックでもあり、Lil Uzi Vertの様にキャッチーでもある。今作でもその全てをビート、リリック、フロウを巧みに使いわけ表現している。
『Los Angeles Times』の取材に応じた御年56歳のDr. Dreは、「本当に奇妙なことなんだよ。俺は高血圧になったことがないし、普段から健康には常に気を使っている。でも黒人男性は何かしらの理由で高血圧になりやすいようで、まさか俺がなるとは思ってなかった。だが今は、そのおかげで気を付けて生活しているよ。全ての黒人男性は、自分の血圧に問題がないか確認するべきだと思う。俺はこれからも健康で長生きしたいと願うよ。素晴らしい気分だ」と、倒れたことをきっかけに改めて自分の身体と向き合うようになったと同時に、彼と同じルーツを持つ人々に対するアドバイスも残している。
今年1月24日(日)に急逝した〈MISTERGENTLEMAN(ミスター・ジェントルマン)〉のデザイナー オオスミタケシ。『HYPEBEAST』の読者の中で、彼が伝説のラップ・グループ SHAKKAZOMBIE(シャカゾンビ)のメンバーだったことをご存知の方はどれくらいいるだろうか。彼がかつてBIG-Oを名乗り、1990年代から2000年代初頭にかけて日本のヒップホップシーンをリードしたラッパーの1人だった事実は、より多くの人が知るべきだろう。そんなファッション業界だけでなく、ヒップホップシーンでもカリスマ的な存在として活躍したBIG-Oにリスペクトを捧げるトリビュートEP『BIG-O DA ULTIMATE』が6月末に配信されることが決定した。
本EPには、世代やジャンルの垣根を超えたアーティストたちがBIG-Oのために集結し、SHAKKAZOMBIEの名曲の数々を新たにリメイク。6月末のリリースに先駆け、彼の誕生日である5月30日(日)に“空を取り戻した日(DJ WATARAI REMIX)feat. IGNITION MAN,JON-E”が先行配信される。さらに、6月9日(水)に“虹(Chaki Zulu REMIX)”、6月16日(水)には“5o tight So deeP – 5lack feat. PUNPEE & SHAKKAZOMBIE”を配信リリース。そして先述の3曲を含む全6曲を収録したのが本トリビュートEPとなる。
Yeは2020年から時折自身のツイートに“#WESTDAYEVER”という謎のハッシュタグを添えていたのだが、これが記念すべき10枚目のソロアルバム『WestDayEver』のタイトルだったことが判明。というのも彼のマネージャー Buが、〈GAP〉の『Instagram』に「WestDayEver. Album OTW!」と書き込んでいたことからその存在が明らかになったのだが、肝心なリリース情報に関して一切不明。前作『Jesus Is King』はタイトル変更および再三の発売延期により当初の予定から1年以上も遅れてリリースされたという嫌な実績があるだけに、Yeファンの皆様は2022年中にリリースされるくらいの心構えのほうがよいだろう。