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グラミー賞にノミネートされたプロデューサー、Tay Keith(本名:Brytavious Chambers)が、2026年6月18日(木)午後、テネシー州ナッシュビルの自室で亡くなっているのが発見された。享年29歳。

ナッシュビル警察(Metro Nashville Police Department)の警察官が安否確認のために訪問し、発見した。警察はXへの声明で次のように発表した。「Brytavious Chambers(29歳)、グラミー候補レコードプロデューサーTay Keithとしても知られる人物について、事件性は認められない。本日午後、安否確認に訪れた警察官によってMartin St.のアパートで発見。死因は解剖の結果が出るまで分類なしとする」。

米国では、自殺・他殺・事故死・自然死のいずれかが確定するまで、検死官(Medical Examiner)が「分類なし(unclassified)」と記録するケースがある。解剖(autopsy)の結果によって正式な死因が決定される。

テネシー州メンフィス出身のTay Keithは、ティーンエイジャーの頃からYouTubeに楽曲を投稿し始めた。2018年、BlocBoy JBの「Rover」「Shoot」、そしてDrakeをフィーチャーした「Look Alive」のプロデュースで一気にその名を業界に刻んだ。

主なプロデュース作品
Travis Scott — Sicko Mode (2018)
Drake & 21 Savage — Rich Flex (2022)
Beyoncé — Before I Let Go
Lil Nas X — Holiday
Eminem — Not Alike
Sexyy Red — Pound Town
DJ Khaled — I Did It
Sexyy Red — Get It Sexyy

キャリアを通じてDrake、Travis Scott、Beyoncé、Eminem、Cardi B、Future、Lil Nas X、Miley Cyrusら音楽界を代表するアーティストたちと共演。2019年にはTravis Scottのシングル「Sicko Mode」(2018年)の共同プロデュースでグラミー賞「最優秀ラップソング賞」初ノミネートを獲得。2024年にはDrakeと21 Savageの「Rich Flex」で同部門の2度目のノミネートを果たした。

Grammy Award for Best Rap Songは、ラップ/ヒップホップ楽曲に与えられるグラミー賞の部門のひとつ。プロデューサーも受賞対象となるため、Tay Keithのノミネートはプロデューサーとして最高峰の評価を意味する

Sexyy Redのブレイクスルーシングル「Pound Town」とその続編「Get It Sexyy」もTay Keithによるプロデュース。「Get It Sexyy」はHBOドラマ『Euphoria』への起用で再注目を集めた。また、Forbes「30 Under 30 Music」リストにも選出されている。

「Tay Keith、fucked it up」という彼のトレードマークのアドリブが、もう新しい曲で聴けないなんて信じられない」

ファンの間でも「Tay Keith、fucked it up」という彼のトレードマークのアドリブを悼む声が広がった。これはリリース曲でのTay Keith自身の決め台詞として業界に浸透し、そのビートの存在感を誇示するものだった。

享年29歳。死因は解剖の結果を待つ状態だ。ヒップホップ史に残るビートを数多く生み出した天才プロデューサーの早すぎる死を、業界全体が悼んでいる。