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2020年7月にリリースした6thアルバム『No Pressure』でヒップホップシーンに別れを告げたラッパー Logic(ロジック)。引退以降はサブカルチャーシーンに身を置き、『Twich』でのゲーム実況配信や『ポケモンカード』の収集を楽しんでいるはずだったのだが、ここ数カ月は新曲をちらほらと『YouTube』にアップしている。その一連の中で4月にMadlib(マッドリブ)との新曲 “Mars Only Pt. 3”を披露していたのだが、またしても彼をゲストに迎えた新曲 “Raddest Dad”をリリースした。

引退の理由の1つに子育てを挙げていたLogicだけに、“最高のパパ”というタイトルが付けられた本楽曲。彼は2010年に初のミックステープ『Young, Broke & Infamous』をリリースしているのだが、リリックでデビュー当時の2011年を振り返り、J. Cole(J・コール)、故 Mac Miller(マック・ミラー)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)、Big Sean(ビッグ・ショーン)、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)、Childish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)、Travis Scott(トラヴィス・スコット)らが人気になり始めた頃だと回想している。そして、アウトロでは彼がボソボソと何かについて呟いている音声が収録されており、単に聴いただけでは解読できないのだが、熱心なファンが逆再生を試みたところ以下のようなコメントであることが判明した。

俺は引退したけど、音楽が好きだから毎日楽曲を作っている。その時に分かったんだ、音楽業界は好きではないということが。だから俺はこの業界から引退したいと思っている。だからこそこの楽曲を無料でリリースしたんだ。ときどき戻りたい思うこともあるけど、戻るべきかどうかは分からない。もし戻るのであれば独立したいと思っている。そっちの方がクールだ。メジャーなアーティストでいること、音楽そのものではなく業界から引退すること。何が正しいか分からない。いろいろと考えてる最中だ。

LogicとMadlibはコラボアルバムをリリースするのではないかと噂されているが、もしかすると『Spotify』や『Apple Music』などの音楽ストリーミングサービスでは配信されず、今回の“Raddest Dad”のように『YouTube』限定でアップロードされるのかもしれない。彼らかの続報を期待しよう。