50 Centはデビューアルバム「Get Rich or Die Tryin’」を2003年にリリースし、Hip-Hopのメインストリームに衝撃を与えたが、アルバムの収録曲を決める際にエピソードがあったことが語られた。
Big Boy’s Neighborhoodのインタビューにて50 Centは、Dr. DreがNate Dogg参加の楽曲「21 Questions」が高い評価を受けた2003年のプロジェクトにふさわしいとは考えていなかったことを認めたが、50 Centの直感はそうではなかったという。
『彼(Dr. Dre)は、「なぜこの曲(「21 Questions」)を必要としているかわからない。一体なぜだ?」と言った。俺は、なんでわかってくれないんだよって感じだった。Dr. DreはN.W.A.だったらそんな曲は入れないって感じだったんだ。』
『N.W.A.はコマーシャルな曲を作る必要はなかったし、商業的に作戦を立てる必要もなたっか。それが彼のN.W.A.としてのルーツだったから、彼にとってはまさに、そんなもの(曲)を入れる必要がないって感覚だったんだと思う。』と50 Centはインタビューで答えている。
Dirt Swiftがプロデュースした、ストーリー性のあるラブ・バラード系の曲は、50 Centの直感が正しかったことを証明することになり、「21 Questions」は4週間チャート上位を占め、23週間 Billboard Hot 100にとどまり、彼にとって2度目のBillboard Hot 100第1位ヒットとなった。
Dr. Dreは、50 Centのギャングスターとしてのキャラクターにラブソングが合うことを理解していなかったと言われているが、50 Centは常に二面性と商業的魅力を維持することを望んでいた。