Lil Durk(本名: Durk Banks ダーク・バンクス)が、ロサンゼルスでの殺人依頼に関連した罪で起訴された直後、シカゴのギャングリーダー殺害にも関与しているとされる事実が新たに浮上しました。
先日公開された裁判資料によると、Lil Durkが2022年1月に発生したStephon Mack(スティフォン・マック)の銃撃事件の資金を提供していたとされています。Stephon Mackはギャング、Smashville派閥のリーダーであり、Disciplesの一員とされています。
この殺害は、2021年にイリノイ州ハーヴェイのナイトクラブ外で射殺されたLil Durkの兄、Dontay “DThang” Banks(ドンテイ・“Dサング”・バンクス)の死への報復と考えられています。
「Lil Durkは現在も兄の殺害に関与した者を殺すよう報酬を提供しており、特にDisciplesのメンバーを殺害するための金銭を提供しています」と、連邦捜査官が2023年4月に提出した書類で述べています。この書類は12月11日に公開されました。
Stephon Mack殺害には直接起訴されていないが…
Lil DurkはStephon Mack殺害に直接関与した罪では起訴されていませんが、シカゴ・トリビューン紙によれば捜査は進行中とのことです。
今年の初め、Anthony Montgomery-Wilson(アンソニー・モンゴメリー=ウィルソン)とPreston Powell(レストン・パウエル)の2名が、マック殺害に関与した殺人依頼の共謀罪で起訴されています。
捜査官たちはMontgomery-Wilsonの電話から発見された2人のメッセージのやり取りを証拠として挙げています。その中で、ある人物が「Durkから金もらった?」と尋ねる内容が含まれていました。
保釈申請は却下、裁判は来年1月に
これらの情報は、Lil Durkの殺人依頼事件における拘留審問中に検察側によって提示され、被告の裁判前保釈を阻止するための証拠として使用されました。
裁判官は検察側の主張を支持し、保釈申請を却下。Lil Durkの裁判は2025年1月7日から開始される予定です。
審問中、検察側はLil Durkが関与しているとされる「他の殺人事件」についても言及し、「被告は、権力、金、影響力、そしてどんな裁判前の保釈条件でも利用して、自らに脅威を感じた者、証人を含む者たちに危害を加えるだろう」と述べました。
弁護側の反応
一方、Lil Durkの弁護団は、ジョージア州にある2軒の自宅(総額230万ドル相当)とSony Musicからの100万ドルの現金を保釈金として提供する案を提示しましたが、裁判所に認められませんでした。
「非常に残念な結果でしたが、引き続き闘い続けます」と弁護士のJonathan Brayman(ジョナサン・ブレイマン)は述べています。「Banks (Lil Durk)は依然として未来に対して自信と楽観的な姿勢を保っています。逮捕以来、寄せられる愛と支援に深く感謝しています」と語りました。