NasとDJ Premierの長らく待ち望まれていたジョイントアルバムがついに実現します。2人のHip-Hop界の巨匠が、期待のコラボ・フルアルバムのタイトル、リリース日、アートワークを正式に発表しました。
このプロジェクトのタイトルは 『Light-Years』。12月12日 に Mass Appeal Recordsからリリースされます。
『Light-Years』は、レーベルの「Legend Has It…」シリーズ第7弾にして最終章となります。同シリーズでは2025年を通して、ニューヨークの名だたるHip-Hopアーティストたちの新作アルバムを届けてきました。
6月にはSlick Rickがカムバック作『Victory』でシリーズをスタート。その後、Raekwon(『The Emperor’s New Clothes』)、Ghostface Killah(『Supreme Clientele 2』)、Mobb Deep(『Infinite』)、故Big L(『Harlem’s Finest: Return of the King』)、De La Soul(『Cabin in the Sky』)がバトンを繋ぎました。
Mass Appeal Recordsの共同オーナーでもあるNasは、Rolling Stoneのインタビューでこのシリーズについてこう語っています。
「まるで1995年が戻ったみたいだ。2025年には、その頃のあの感覚が確かにある。後退じゃなくて前進だけどね。あの緊張感、あのバイブス、人生の祝祭感、そして曲やアルバムが30年前に持っていた意味——それが今も生き続けているんだ。」
「若い世代のアーティストだって、あの初期のサウンドの影響を受けている。Slick Rickを筆頭に、Mobb Deep、Raekwon、Ghostface、De La Soul…彼らは誰もが唯一無二で、大胆で、知的で、本当に偉大なHip-Hopを作り上げてきた。」
「仲間の何人かはこの世を去ってしまったけれど、俺たちは今でも彼らのために表現し続けているし、彼らもこのシリーズを通じて自分たちを表現し続けている。これは偉大な影響力への称賛であり、彼らが築いた基準を忘れないという決意でもある。それが俺たちをより高く目指させるんだ。」
「このシリーズを通じて、Hip-Hopを激励し、インスパイアし、俺たち全員に“Hip-Hopの純粋さ”を思い出させたい。みんなでこれを実現できることを願っている。」
『Light-Years』は、NasとDJ Premierによる伝説的かつ長年続いてきたパートナーシップの集大成でもあります。これまでに2人は、Nasの『Illmatic』の「N.Y. State of Mind」「Represent」から、「Nas is Like」「2nd Childhood」まで、数多くのクラシックを生み出してきました。
フルアルバム制作の噂は長年ささやかれていましたが、2人は昨年ついに正式にプロジェクトを発表し、リードシングル「Define My Name」をリリースしました。
Nasによれば、『Light-Years』には新曲だけでなく、当初アルバム制作を話し合っていた時期に録音した古い楽曲も数曲収録されるとのことです。
「少なくとも当時のアイデアのうち2曲は、このアルバムに入っていると思う」と彼はRolling Stoneに語っています。「当時は完成させることができなかったけど、今年ついにそれらの録音をまとめることができた。」
さらに彼はこう付け加えました。
「とにかく、みんなに聴いてもらうのが待ちきれない。ほかの人たちがどう思うかはわからないけれど、俺とPremoにとっては、本当に長い時間をかけてようやく実現したものなんだ。」