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Hip-Hopファンなら一度はその名前、もしくはその番組内容を聞いたことはある、ラッパーのバトル番組「VERZUZ」。過去にはDMX対Snoop DoggやRedman対Method Man等の対戦が繰り広げられ、ネットを賑わせました。相手を罵るフリースタイルRapバトルというよりは過去の名作を披露するバトルとして知られています。

対戦するカードがどんなアーティストになるのか、毎回注目を集める番組をトピックとして、Bally Sportの番組で「Nas対JAY-Zなんてどうだろう?」と司会のBrandon “Scoop B” Robinshonが、ゲストとして出演していたMemphis Bleekに質問。Memphis BleekはDamon DashとJAY-Zの共同運営するレーベルRoc-A-Fellaと最初に契約したアーティストの一人で、アルバム「Coming of Age」(1999年)と「The Understanding」(2000年)がゴールドディスクに認定されていて、JAY-Zとの付き合いは20年以上になります。

Menphis Bleekは「比べようがないんだ。だってNasには(JAY-Zと)競うことができるほどの楽曲数がない。別にNasをディスっているわけじゃなくてJAY-Zの場合はB面楽曲だけで競ったとしても、普通のアーティストのA面楽曲にも勝ってしまう。だから競うならBIG (Notorious B.I.G.)じゃないとダメだよ。JAY-Zが均衡したバトルを実感できたのは彼だけなんじゃないかな?」と回答。

Memphis Bleekの回答は単純にJAY-Zの凄さを称えただけであって、悪意のあるコメントでないと思われます。Hip-HopファンとしてはNas対JAY-Zが実現したら嬉しいですが。

実は90年代から2000年初期まで、NasとJAY-Zはビーフ関係にありました。お互いにクイーンズとブルックリンの出身で当時はどちらがニューヨークで最も優れたラッパーである決めるが如く、楽曲で互いにディスり合いをしていましたが、後に和解しコラボレーション作を残しています。