J. Coleの最新曲「Procrastination (Broke)」が予告なしでサプライズでリリースされた。しかもこの驚きの新曲は最も異例な形で公開された。

「Procrastination (Broke)」はSpotifyとApple MusicのJ. Coleの公式チャンネルで配信されるのではなく、ブルックリン出身の無名のプロデューサー、BvtmanによってYouTubeにアップロードされた。また、楽曲のカバーアートに使われているのはJ. ColeがBvtmanに送ったメッセージのスクリーンショットと珍しいことばかり。

J. Coleはある日インスピレーションに悩んでいたところ、YouTubeで「J. Cole type beat」と検索し、このプロデューサーのインストに行き着いたのだという。

彼はこのビートにライムをのせた後、この曲を自分の内に秘めておくことをやめ、Bvtmanへの感謝のしるしとして、この曲を世界中で共有することを許可したのです。

J. Coleのメッセージには『この曲はあなたのチャンネルで公開してほしい。あなたや世の中のすべてのプロデューサーに感謝し、彼らの作品を世界に発信してほしい。今、俺と同じように多くのアーティストが、リリック、メロディ、フック、ヴァース、パンチライン、リフレッシュの仕方、道の切り開き方、何か閃くものがないか、日々飢えて探している。やる気をあまり見いだせなかった日、自分を奮い立たせるものはないかと探してた。興味本位でYouTubeに「J. Cole type beat」と打ち込んでみた。すると、最初に目に入ったのがあなたの曲でした。再生ボタンを押して、集中して、この曲を作った。これは普段なら自分の内に秘めておくようなものだけど、もうそんな風に音楽を抱え込みたくはないんだ。この曲はあなたや、みんなに聴いてもらいたいんだ。神の感謝。そして自分の突き進む道を続けてくれ！』と綴った。

BvtmanはInstagramの投稿でこの曲の裏話を詳しく説明し、J. Coleの長年のマネージャーであるIbrahim “IB” Hamadから、J. Coleが自分の曲を気に入っていると突然メールが来たことを明らかにした。

『もし俺を事を知っているなら、この投稿が俺にとってどんな意味があるか、そしてこの曲が俺にとってどんな意味があるか分かるはずだ。これが俺にとって何事にも変え難い、大きなことで夢でもある事だとわかってくれるはずだ。J. Cole、マネージャー、そしてDreamvilleに感謝だ。どうしてこんなことになったのか、クレイジーだ。こんなことが起こるなんて本当にクレイジーだ。これが現実だなんて信じられないよ……。でも、これは夢じゃないんだ。』とInstagramに投稿。

BvtmanのYouTubeチャンネルには、Kendrick Lamar、André 3000、Kanye West、Drake、Isaiah Rashadなど多くのアーティスト起用しているビートからインスピレーションを受けたタイプビートが多数掲載されています。過去にはJ. Coleにインスパイアされたインストゥルメンタル曲をいくつか発表しており、そのうちの1曲は200万回近く再生されています。