リリシズムを備えた新時代の正統派ラッパーARuM、東京への愛と憎を歌う最新EP『TOKYO』をリリースした。
RAPSTAR2023ではSLECTION CYPHERに勝ち上がった千葉県柏市出身のラッパー・ARuM(読み:アラム)の約10ヶ月ぶりとなるEP「TOKYO」は、東京から遠く離れた地方でもなく、東京近郊の千葉・柏という街にルーツを持つラッパーだからこそ抱く東京への愛と憎をリリカルに表現した作品。
家庭環境を生々しく綴った”KATEI”(2023)は、そのあまりにショッキングな内容が話題を呼びTikTokに投稿したMVが10万再生された他、2024年7月には雑誌「サイゾー」で注目の次世代ラッパーとして特集が組まれたりと徐々に頭角を表し始めているARuM。
先行配信されている「I Need」では、リリックのストイックなラッパーとしての精神性は保ちつつもスムースなデリバリーで新境地を垣間見せたが、EPリリースタイミングでのリード楽曲「F**k Ma Pride」では、哀愁漂う声ネタが光る力強くスロウなトラックに、Hoodの仲間の期待を背負い、自分のプライドは二の次でラッパーとして東京の街で戦う意思を表現し、これぞヒップホップ、これぞARuMのスタイルと言える一曲に仕上がった。