DJ Premierの35年のキャリアの中で、一緒に仕事をしたアーティストは膨大な数です。中にはお蔵入りしてしまった作品に纏わるエピソードもあり、その数もコラボレーションの数に比例しています。
ニューアルバム「Hip Hop 50 EP Vol.1」のプロモーションを兼ねて、DJ PremierがPower 105.1のThe Breakfast Clubに出演した際に、あるプロジェクトが日の目をみることなく終わってしまったことを明かしました。それは、なんと50 Centがブレイクする直前にDJ Premierプロデュースで彼と楽曲を制作したエピソードでした。
DJ Premierによると、彼は2000年代初頭にFat JoeからTerror Squadのコンピレーションアルバムの制作を依頼され、最初のシングルとして予定されていた曲で50 Centを起用する考えでいました。しかし、Dr. Dreが50 Centと契約したことで、その話が途切れてしまいました。
『Fat Joeが俺とTerror Squadとサインして契約を結び、DJ Kahledがやっているようなコンピレーションアルバムのようなプロジェクトをやる話が出ていたんだ。俺が最初にドロップする予定だったシングルは50 Centの曲だったんだ。「How To Rob」をリリースしたばかりで、あまりにも多くの問題を抱えていた50 Centに対して誰もがコラボレーションの話を切り出せないでいた頃、俺と50 Centは電話をした時に意気投合したんだ。』 とDJ PremierはThe Breakfast Clubにて語っている。
更に、『50 Centと楽曲を作ろうという話になっていて、いざ制作に入ろうという時に、50 Centから楽曲は一緒に制作できないと連絡が来たんだ。俺はなんでだ?って思っていたら、50 CentとEminemがDr. Dreと契約したというじゃないか。俺は、今頃になって、それはなしでしょう?と思っていたよ。俺と50 Centはすでに楽曲を作るモードに入っていたから、俺はDr. Dreと話したんだ。すると彼は「Preemo (DJ Premier)の事は尊敬している、でも彼がアルバムをリリースするまでは、彼とレコーディングは出来ないよ。」と言われたんだ。」と当時のエピソードを明かした。