Young Thugは刑務所から出所しましたが、法的問題が解決したわけではなく、数百万ドルを不正に受け取ったとして訴えられています。
AllHipHopによると、アトランタ出身のYoung Thugこと本名Jeffery Williams(ジェフリー・ウィリアムズ)は、音楽大手AEG(Anschutz Entertainment Group)から訴えられています。AEGは、Young Thugが2021年にKobalt Musicと1600万ドル(日本円で24億円を超える)の音楽出版契約を結んだと主張していますが、AEGはすでにYoung Thugの音楽の権利を獲得していたとしています。
AEGは、Young Thugと2017年に契約を結んだと主張しており、その契約によりYoung Thugは525万ドル(日本円で8億円を超える)の融資を受けたとされています。しかし、返済を怠った結果、AEGはYoung Thugが出版権を同社に譲渡したと訴えています。
また、Young Thugの融資の不履行に伴い、AEGはYoung Thugのライブショーの宣伝権をも獲得したと主張しています。
AEGは、Young Thugが2021年に出版権を売却した後に法的措置を取ったものの、ThugがYSL集団に関連したRICO事件で逮捕されたため、訴訟は一時中断されました。
Young Thugが釈放された今、AEGは最初の525万ドルの融資返済と利子、さらにYoung ThugがKobaltとの契約で得た金額の支払いを求めています。
AEGは2022年にもYoung Thugに対して契約違反で600万ドル(日本円で9億円を超える)の訴訟を起こしています。同社は、Young Thugがライブショーの宣伝権をAEGに渡していたにもかかわらず、別で数十万ドルの出演料を得るためにショーをブッキングしていたと主張しています。
「2017年のアーティスト契約の下でAEGにMr. Williams(Young Thug)のコンサートの宣伝権を独占的に与えたにもかかわらず、YSLとMr. Williamsは直ちに契約上の義務を履行せず、AEGの権利を無視し、AEGが関与しないコンサートを行い、その収益を全て保持しました」とAEGの弁護士であるKathleen Jorrie(キャスリーン・ジョリー)は述べています。
同社はまた、Young Thugが知的財産権の一部を担保として提供したとも主張しています。そのため、AEGは「Young Stoner Lifeブランド、彼の音楽出版カタログの一部、そしてYoung Thugの商標を行使する権利を有する」としています。
Young Thugはこの訴訟に対する返答をしておらず、今回の訴訟が彼の長期的な保護観察にどのように影響するかは不明です。