Kehlaniは、AIアーティストが大型レコード契約を結び、チャートで成功を収めたことを受け、音楽業界が人工知能を受け入れる姿勢に強く異議を唱えた。
グラミー賞ノミネート経験のある彼女は、今週TikTokに投稿した動画で、ミシシッピ州のソングライター Telisha “Nikki” Jones が生み出したAI生成アーティストXania Monetが、Neil Jacobsonとそのレーベル Hallwood Mediaとの間で高額契約を結び、スタジオに一度も足を踏み入れることなく R&Bアルバムのトップ5入り を果たしたニュースに反応した。
「AIのR&Bアーティストが、数百万ドルの契約を結んで、トップ5のR&Bアルバムを持ってるのよ。その人間は何の労働もしていないのに。」とKehlaniは語った。
Telisha “Nikki” Jonesは歌詞を書き、AIプラットフォームSunoを使ってボーカルや音楽を生成している。Billboardによれば、このプロジェクトはすでに数百万回のストリーミング再生を獲得しているという。
30歳のKehlaniは、音楽制作におけるAIの役割が拡大することでミュージシャンの生計が脅かされる と警告。
「AIは曲全体を作れる。全ての歌を歌えるし、全てのビートを作れる。」と彼女は述べ、特に人間の労働を機械生成のコンテンツで置き換えようとする業界の姿勢を厳しく批判した。
「これは私たちの手に負えない領域にまできている。地球上の誰も、AIを正当化できる理由を私に示せない。特にクリエイティブな芸術においては絶対に無理。人々はそのために努力してきたし、訓練してきたし、床で寝ながら頑張ってきたし、怪我を負ってまで取り組んできたし、一生をかけてきた。その努力を無視するAIを私は尊敬できない。」
さらに、今年初めに米国著作権局も見解を示しており、AIは人間の創造性を補助するツールとして利用できる一方で、「表現的要素が機械によって決定される作品は著作権保護の対象にはならない」 と明確化している。