2025年7月14日、アルバム「J2」のリリース翌日に、Pixel GripはSNSでTravis Scottに対して、2021年の自身の楽曲「Pursuit」の一部を新曲「Kick Out」で無断使用したと非難しました。
「Travis Scott は新曲『Kick Out』で『Pursuit』を(許可なく)サンプリングしています」と投稿。「有名で影響力のあるアーティストの中に、私たちの存在を知っていて、実際に私たちの音楽を好きなのに、一切手を差し伸べてくれない人がいるのかと、考えずにはいられません。」
さらに続けて、「50年前のヴィンテージショップで見つけた99セント(約140円)の無名レコードなら、サンプリングをクリアしないのも理解できます。でも私たちは今も活動していて、必死に地道な努力でキャリアを築こうとしているんです……彼が私たちの名前を挙げてくれたり、プレイリストに入れてくれたり、Instagramのストーリーに載せてくれるだけでも、私たちにとっては大きなチャンスだったのに」と投稿しました。
Travis Scott側の対応は?
Pixel GripはCBS News Chicagoに対し、楽曲リリース後、共同プロデューサーのSean Mombergerから連絡があり、「レーベル側が対応する予定」との伝言があったと語っています。
2曲はどれほど似ているのか?
Pixel Gripの「Pursuit」(2021年リリース)は、ダークなシンセと跳ねるようなハウスビートが特徴です。Travis ScottとJackboysの「Kick Out」では、「Pursuit」で使用されたシンセパターンが、テンポを落としピッチを下げた形で使用されているように聞こえます。