Spotifyは、DrajeがUniversal Music Group (UMG)と共謀してKendrick Lamarの「Not Like Us」をヒット曲に仕立てたと主張したことに対し、反論しました。
先月、DrakeはUMGを訴える法的文書を提出し、「Not Like Us」がストリーミングボットを使って不正に人気を高められたと主張しました。この曲はDrakeを小児性愛者と非難するKendrick Lamarからのディス曲です。
Drakeはさらに、UMGがSpotifyに対して「Not Like Us」のライセンス料を30%割引した見返りに、この曲をユーザーに推奨するよう依頼したと告発しました。
これに対し、Spotifyは12月20日にニューヨークの裁判所に正式な反論を提出し、Drakeの主張を根拠のないものだとして否定しました。
Spotifyの弁護士は、Drakeの主張にはストリーミングボットの使用やUMGとの違法取引を裏付ける証拠が一切ないと述べています。
「請願書の前提自体が誤りである」とSpotifyは反論しました。「SpotifyとUMGはそのような取り決めをしたことは一切ない。」
さらに、Drakeの訴えが憶測やインターネット上の匿名の主張に基づいているだけであり、具体的な証拠が何も示されていないと付け加えました。
また、SpotifyはDrakeが正式な訴訟ではなく「事前訴訟請願」を提出したことを批判し、彼の主張が根拠に乏しく、正式な訴訟では即座に却下されるものだと主張しました。
UMGはまだ正式な法的反論を提出していませんが、声明でDrakeの主張を否定しています。
「UMGがアーティストの評判を損なうような行為をすることは侮辱的であり、事実無根です。マーケティングやプロモーション活動では最高の倫理基準を遵守しています。」
一方、同日テキサスでは、DrakeがUMGとiHeartMediaを相手取った別の請願についての公聴会も行われました。
この請願では、UMGがiHeartRadio局に「Not Like Us」を頻繁に再生するための金銭の支払いを行ったとDrakeは主張。さらに、UMGが自身の評判を損なう虚偽の内容を含む楽曲を意図的にリリースしたとして名誉毀損を訴えています。
裁判所は、この請願が将来の訴訟を支えるための証拠収集を許可するかどうかを判断する予定です。
DrakeとSpotifyの争いに関する次回の裁判は2025年1月16日にニューヨークで行われる予定です。