October 1, 2024

ストリーマー界を席巻する3人組が、再び話題をさらっている。RakaiとBunnaBがPlaqueBoyMaxと共に行った「In The Booth」セッションがネットでバイラル化してからわずか1週間あまりの彼らの勢いを「Turn Up」の公式ミュージックビデオを公開した。

10月20日にリリースされたNick Mays(ニック・メイズ)監督による映像では、RakaiとPlaqueBoyMaxが駐車場でテンション高くTurn Up。

「Yeah, yeah, we ‘bout to turn up / Hit that little Rakai dance, I’m trynna see you turn up(さあ盛り上がろう/Rakaiダンスをみせてくれ、盛り上がっているところが見たいんだ)」と、16歳のストリーマーRakaiがTikTokで話題のダンスを披露する。

さらにRakaiはBobby ShmurdaやKai Cenatから贈られた「Clover Boys」チェーンへの言及も交え、「Everybody hit my little dance like Bobby Shmurda(みんな俺のダンスをBobby Shmurdaみたいに踊る)」「Posted with the Clover Boys, it’s diamonds on our necklace(Clover Boysと一緒に、ダイヤのネックレスを光らせて)」とラップしている。

PlaqueBoyMaxが冒頭のバースを担当し、BunnaBが最後のバースで楽曲を締めくくる。

PlaqueBoyMaxの「In The Booth」シリーズは、この1年で彼のキャリアを大きく押し上げた。
「YN」(Sexyy Red参加)、「Man Of The Year」(UnoTheActivist参加)などの楽曲を生み出し、Kevin Gates、Will Smith、Lil Yachtyといった著名アーティストのリアクション動画も相次いで話題に。

BunnaBの快進撃も止まらない。最新作「Ice Cream Summer (Deluxe)」のリリース以降、「I Like Em」や、10月17日に発表した「LMAO」など、次々と話題作を投下している。

Ty Dolla $ignが、新アルバム「TYCOON」からの注目曲「Wit It」の公式ミュージックビデオを公開した。Chlöeをフィーチャーしたこの映像は、Ty Dolla $ignがが以前公開した「TYCOON」トレーラーの世界観をさらに広げた、シネマティックで幻想的なビジュアル作品となっている。そこではかつての大君たちが、いまや強欲、過剰、腐敗の象徴として描かれている。

舞台は冷たい企業オフィス。ビデオではTy Dolla $ignとChlöeが、上流社会の中で崩壊していく道徳を風刺的に描いた暗く皮肉な物語を進んでいく。経営陣たちはビジネスと悪徳の境界を曖昧にし、享楽的な儀式に耽り、ダンサーを招き、Ty Dolla $ignが自ら関わるの高級シャンパンブランド Le Bon Argent Champagne を掲げて乾杯する。超現実的な映像が混沌へと向かう中、物語はやがて不穏なクライマックスを迎え、視聴者に「Ty Dolla $ignが腐敗に飲み込まれたのか、それともそれを超越したのか」を問いかける。

Young Thugが、最新アルバム「UY SCUTI」に収録されている注目曲「Blaming Jesus」のミュージックビデオを公開した。

この楽曲は、彼の作品の中でも特に内省的なトーンが際立つ一曲で、これまでリリースされたFutureとの共演作「Money on Money」や「Miss My Dogs」そして「F**cking Told U」といった人気曲の映像に続く、アルバムのビジュアル展開の一環となっている。

今回の映像もまた、彼の独自のスタイルと深い感情表現を融合させたシネマティックな作品であり、Young Thugにとって最もパーソナルなリリースの一つといえる。愛の喪失、自己省察、信仰というテーマが全編に貫かれている。

映像では、Young Thugが現実味を帯びた孤独感を描き出している。冒頭のシーンでは、彼がストリップクラブに座り、周囲には人がいるものの、どこか心ここにあらずといった様子が映し出される。パーティーが盛り上がる中で、彼だけが思考の渦に沈み込んでいるのだ。

シーンが暗い教会に切り替わると、彼は酒瓶を手放し、聖書を手にして祈りを捧げる。コーラスのリリックは「I need real love in my face / Peace and blessings on my face / Let my love spread, this ain’t a phase / Blaming Jesus off of my faith(本当の愛がほしい/平和と祝福をこの身に/愛を広げたい、これは一時的な気持ちじゃない/信仰のせいでイエスを責めてる)」と、罪悪感や心の痛みと向き合う彼の姿を映し出すものだ。

また、Young Thugは恋人に対して「Baby, I’m sorry, okay / Just say you love me, okay? / You’re stayin’, I’ll be okay / You tired of me, okay(ベイビー、ごめん/“愛してる”って言ってくれ/君がいてくれるなら大丈夫/俺に疲れたのかい)」と歌う。

この弱さと誠実さは、彼がこれまでに経験してきたことを踏まえると、より深い重みを持って響く。

恋愛トラブルから、長い法廷闘争を経ての釈放まで、Young Thugの人生は激動そのものだ。ファンの間では、「Blaming Jesus」は元恋人マライア・ザ・サイエンティスト(Mariah the Scientist)への想いが込められているのではないかと推測されている。

Yung Miami が、Tyla に対して、自身がプライベートで聴かせた楽曲を盗用されたと非難している。問題となっているのは、Tyla が近日リリース予定の新曲「Chanel」です。

Yung Miamiは、南アフリカ出身のポップスターTyla が新曲 “Chanel” のティーザーを公開した後、SNSで彼女を名指しで批判した。

その曲は、自身が以前プライベートセッションでTylaに聴かせたものだと主張している。

元City GirlsのラッパーであるYung Miami は、10月16日にXで次のように投稿した。

「この子、ほんとに私の曲を持っていったのよ。どう感じていいか分からない。だってこの曲、私が彼女に聴かせたんだから。」

さらに彼女は続けて、「ほんと意味わかんない、B####!混乱してるわ!」

「Take me to Chanel > put me in Chanel」と投稿した。

Tylaの「Chanel」 は10月24日にリリースのティーザーが公開されるとすぐに話題となった。

あるユーザーが「Miami、その曲出すのめっちゃ時間かかったじゃん」とコメントすると、彼女は即座に反論。「関係ない!それ私の曲なのよ!!!」と強調し、さらに

「私が彼女にその曲を聴かせたの!」

「今日は娘の誕生日だから、明日“お茶(暴露)”持って戻ってくるわ!」

と投稿を締めくくった。

Mass Appealは、Harlemの伝説的ラッパーBig Lの待望されていた遺作アルバム「Harlem’s Finest: Return Of The King」を発表した。

このアルバムは2025年10月31日のハロウィンにリリースされる予定で、同レーベルによる「Legend Has It」キャンペーンの一環として発表された。このキャンペーンでは、Slick Rick, Raekwon, Ghostface Killah, Mobb Deep, Big L, De La Soul、そしてNas/DJ Premierを含む7組のアイコニックなアーティストを称えている。

このプロジェクト発表と同時に、Nasをフィーチャーした歴史的コラボ曲「u aint gotta chance」が主要なストリーミングプラットフォームでリリースされた。

Big L(本名 Lamont Coleman ラモント・コールマン)は、1999年にわずか24歳で悲劇的に殺害された。彼はその数日後に Roc-A-Fella Recordsと契約する予定だった。

彼の1995年のデビュー作「Lifestyles ov da Poor & Dangerous」はカルト的名盤となり、「Put It On」や「M.V.P.」といった楽曲で、彼の卓越したワードプレイとストーリーテリング能力を示した。

死後にリリースされた「The Big Picture」(2000年)は、2Pac, DJ Premier, Fat Joe とのコラボレーションを収録し、Gold認定を獲得。Big L のレガシーをHip-Hop史上最高のリリシストの一人として確固たるものにした。

そして約25年を経てリリースされる「Harlem’s Finest: Return Of The King」は、Lamont “Big L” Coleman 遺族の財団管理がエグゼクティブ・プロデュースを務め、Mike “Heron” Herard と Royce 5’9” がプロデューサーとして参加。

Nas や Jay-Z をフィーチャーし、さらなるゲストも今後発表予定とのこと。

このプロジェクトは、Hip-Hopの本質である「純粋なリリカル・アート」をファンに改めて思い出させることを目的としている。