Kanye Westが、待望のオールアクセス型ドキュメンタリー映画「In Whose Name? (誰の名において?)」の初公開ティーザー映像を発表しました。
本作は、10代の若手監督Nico Ballesteros (ニコ・バジェステロス)が6年間にわたりウェストを撮影したもので、Kim Kardashianとの離婚、反ユダヤ的発言、奇行など、この間に起きた数々の物議を醸した出来事を追っています。
「In Whose Name?」は9月19日に全米で劇場公開予定。ティーザー映像はわずか1分ですが、Kanyeが精神的な苦悩や薬の服用拒否、そしてKardashianとの感情的な口論について語る親密な場面が盛り込まれています。
映像では、「White Lives Matter」シャツを着たKanye、サンデー・サービスの様子、アルバム「Donda」の発表シーンなども確認できます。さらに、Kanyeが「薬を飲むくらいなら死んだ方がましだ… 奴らが俺を潰すか、俺が奴らを潰すかだ… 俺はほとんどマゾヒストみたいだ… 書きたい時に書きたいことを書く!それが言葉だ!」と語る場面も。
制作陣によると、この作品は「静かな観察から始まり、芸術的・個人的成長の深い旅へと発展した」とのこと。極端な世界に生きるKanyeの天才的瞬間や崩壊、成功と混乱、そして次第に彼の世界を形作っていった偏執や緊張感が描かれています。
最終的にNico Ballesterosが捉えたのは、Kanye Westという人物像だけではなく、人間存在の矛盾を映し出す一枚の鏡でした。カメラは一切目を逸らさず、彼が双極性障害と共に生きる現実について率直に語る姿を記録。精神疾患がアイデンティティや認識、権力に与える影響を、希少な視点から描き出しています。