T.I.と50 Centの長年にわたる確執が、ついに音源という形で激化した。
アトランタのラップレジェンドであるT.I.は、Verzuzバトルを巡る最近の舌戦を受け、2日連続で50 Centを標的にしたディス曲をリリースしている。
最初の一撃となったのは、2月22日に発表された約1分の短い楽曲「War」。
この曲でT.I.は、自身を“サウスのキング”と位置づけつつ、50 Centを格下扱いし、「お前ら、戦争がしたいのか?」という挑発的なフレーズと不敵な笑い声で締めくくった。
Verzuzでの対決を再び意識させる、警告的な一曲となっている。
その翌日、T.I.はさらに攻撃のギアを上げる。
新たに公開された「The Right One」は、「War」よりも長尺かつ過激な内容で、50 Centに対して容姿、キャリア、プライベートにまで踏み込んだ容赦ないリリックを連発。
ハードなTrapビートの上で、T.I.は50 Centがラップから距離を置いたキャリア選択を揶揄し、過去の人間関係やスキャンダルにも言及するなど、個人攻撃の度合いを一気に強めている。
さらに楽曲後半では、50 Centが過去にビーフを繰り広げてきた他のラッパーたちの名前を挙げ、音楽的な実績や“勝敗”を引き合いに出しながら、そのレガシー自体を否定。
「最終的には花を押し上げる場所(=墓)に行き着く」といった強烈なラインで締め、徹底的に叩き潰す姿勢を見せた。
今回の一連のディスは、Swizz BeatzとTimbalandが主導するVerzuzへの言及をきっかけに再燃した両者の関係悪化が、もはや修復不能なレベルに達していることを印象づけるものだ。
T.I.はすでに「50 Centへのリスペクトを失った」「同じステージに立ちたくない」と公言しており、単なるプロモーション的な応酬を超えた個人的対立へと発展している。
現時点で、50 Centは「War」「The Right One」のいずれにも公式な音源でのアンサーを出していない。
しかし、このまま沈黙を守るのか、それとも新たな反撃が飛び出すのか…