Spice rhythm


21 Savageが新アルバム『WHAT HAPPENED TO THE STREETS?』をリリースしたが、それと同時に行われたインタビューでの発言にも大きな注目が集まっている。アトランタ出身のラッパーである彼は、さまざまな話題について語る中で、DrakeとKendrick Lamarの有名なビーフについても言及した。

21 Savageは、司会のRashad “Big Bank” Holsey, Sr’s (ラシャド “ビッグ・バンク”・ホルジー・シニア)がホストを務めるポッドキャスト番組「Perspektives With Bank」に出演し、約3時間にわたる対談を行った。その中でも特に関心を集めている話題のひとつが、今年初めに起きたDrakeとKendrick Lamarの確執に対する21 Savageの見解だ。彼は、Drakeに関わらないよう忠告していたが、トロント出身のDrakeはそれでも引き下がらなかったという。

「俺は、Drakeがダメージを受けたとは思ってない」と21 Savageは語る。
「だって、今年一番ストリーミングされてるのは今でもあいつだろ。俺は“ネット上でのダメージ”を受けたって感じだと思ってる。でもさ、『ネットでダメージを受けた』って何なんだ?って話でもある。ストリーミングするには結局ネットに行かなきゃいけないしな。人によっては“影響を受けた”って言うかもしれないけど、俺はそんなふうには見てない。正直、最初から“そんなことするな”って言ってたんだ。あの件には関わるなって」

21 Savageによると、「Jimmy Cooks」で共演したDrakeは、自分が「リリック面で挑戦された」と感じ、引き下がることができなかったという。また、二人の間で交わされた電話でのやり取りについても明かした。

「どっちからだったかは覚えてないけど、あの日のどこかで電話したんだ」と21 Savageは説明する。
「たしか最初の曲、Metro Boominたちとの曲が出た後だったと思う。そのとき俺は言ったんだ。『ヤバいぞ。お前、絶対に勝てない戦いに突っ込もうとしてる。どうやっても勝ち目がない』って。状況によっては、たとえ勝ったとしても、結局は勝ちじゃないこともあるんだ」

補足すると、21 Savageは「ドレイクに勝ち目がなかった」と言いたかったわけではない。たとえ世間の評価でDrakeが勝ったとされても、それでも結果は“負け”になるという意味だった。

「みんながDrakeに負けてほしいと思ってる戦いで、どうやって勝つんだ?」と21 Savageは続ける。
「勝っても負けなんだよ、結局は。何が起きても同じ。たとえKendrick Lamarが一切返事をせず、Drakeが曲を出し続けたとしても、彼は勝てない。だって立場が何も変わらないから。もともとトップだったんだから」

さらに彼はこう付け加えた。
「最初から仕組まれてるんだよ。たとえDrakeが勝っていたとしても、勝ったことで“悪者”扱いされてただろう」

Dr. Dreが、HexCladとStill G.I.N.のコラボCMの中で、友人のGordon Ramsay(ゴードン・ラムゼイ)に冗談交じりで「料理に専念しろよ」と忠告している。

Dr. DreとGordon Ramsayという組み合わせは、一見すると意外に思えるかもしれないが、最近仲良くなったこの二人は、ユーモアたっぷりの新CMに共演している。

このCMは、Dr. DreとSnoop DoggのブランドStill G.I.N.と連動したもので、著名シェフのGordon Ramsayが、調理器具ブランド HexCladの新作カクテルシェイカーを宣伝するため、Dr. Dreと共に登場する。

CMでは、薄暗いバーを舞台に、Gordon Ramsayがバーテンダー役を演じる。Gordon Ramsayは、Dr. DreとSnoop Doggのヒット曲「Gin and Juice」をおどけた様子でラップし、それを見たコンプトン出身のDr. Dreが、スコットランド系イギリス人であるラムゼイを不思議そうな表情で見つめるという演出だ。

黒いボトルに洗練された彫刻が施されたStill G.I.N.は、姉妹サイトCASSIUSの「Spirit.Ed」コーナーでも紹介されているお気に入りのジンの一つだ。CM内では、そのボトルが印象的に映し出され、バーテンダーがカクテルシェイカーを使うシーンも短く登場する。

CMのラストでは、Gordon Ramsayのぎこちないラップにすっかり呆れたDr. Dreが、冗談めかして彼に「料理に専念しろよ」と言い放つ。

今年初めには、Gordon RamsayはHexCladのスーパーボウルCMにも出演しており、さらに「Hell’s Kitchen」の新シーズンの司会や、新番組「Gordon Ramsay’s Secret Service」の立ち上げも行っている。また、ラムゼイがHexCladブランドの共同オーナーの一人であることも報じられている。


年末が近づき、通常であれば大型リリースは減っていくタイミングですが、21 Savageはそんな流れを無視して、今年最後を飾るアルバムを投入しようとしています。

12月8日、彼は次のプロジェクト『WHAT HAPPENED TO THE STREETS?』を12月12日にリリースすると発表しました。発表には、ヒットマンらしき人物、炎上する建物、そしてCGI風の赤ん坊のようなものが登場する白黒のティーザー映像が添えられていました。

Apple Music のプレセーブページによると、『WHAT HAPPENED TO THE STREETS?』は全14曲で構成され、まだ1曲も公開されていません

「Bank Account」で知られる彼は、今回のプロジェクトをマイアミのアート・バーゼルで初めて示唆しました。来場者は、デザイナー Olaolu Slawn による、頭の上にナイフが刺さったピエロの巨大インフレータブル作品を目撃。作品にはQRコードが添えられ、白黒のカバー画像と Apple / Spotify のプレセーブリンクへと誘導される仕組みでした。

2025年、Savageは主にフィーチャリングで活躍してきました。年明けにはLil Babyの「Outfit」とCentral Ceeの「GBP」に参加。その後も Travis Scottの『JACKBOYS 2』や Metro Boomin の『A Futuristic Summa』などの作品に参加しています。

彼の最後のソロアルバムは 2024年の『american dream』で、Billboard 200 で1位を獲得。「redrum」や、Summer Walker を迎えた Faith Evansサンプリング曲「prove it」などを収録。Doja Cat、Lil Durk、Brent Faiyaz、Mariah the Scientist といったアーティストも参加しています。

French MontanaとMax Bが、長らく待たれていたミックステープ・シリーズ『Coke Wave』の第3弾となる作品をついにリリースする。

11月28日、2人は共同でInstagramに投稿し、このニュースを発表した。

キャプションには「Coke Wave “NARCOS” 3.5 – 2026年1月9日Coke Waveの季節が帰ってきた」と書かれている。

French MontanaとMax Bは2009年に同シリーズをスタートさせ、「Here It Is」「It Gotta Be」などの楽曲を収録。続いて同年リリースされた『Coke Wave 2』には「The New Wave」「No No No (Hey We Love You)」などが収録された。そして2019年には『Coke Wave 4』が登場。

しかし、これまで『Coke Wave 3』は正式にリリースされていなかったがこの度、『Coke Wave 3.5: NARCOS』が2026年1月9日に登場する。

Sean “Diddy” CombsはBad Boy RecordsでThe Notorious B.I.G.と共に仕事をし、Biggie をスターへと押し上げた。しかし、少なくともBad Boyのアーティストの一部は、Biggie の契約内容がDiddyに有利すぎるものだったと述べている。Diddyの元ビジネスパートナーであるKirk Burrowesによれば、Diddyは Biggie の死後、その契約をさらに自分に有利な内容へ改ざんしようとしたという。Burrowesは、Diddyがこの事実を秘密にしたがっていたと主張した。

元Bad BoyのアーティストであるMark Curryは、Diddyから出版権の半分を奪われるような契約を強引に結ばれたと主張している。彼によれば、その契約で利益を得たのはDiddyだけであり、Biggieのような大成功を収めたアーティストでさえ例外ではなかったという。

Curryは著書 Dancing With the Devil: How Puff Burned the Bad Boys of Hiphopで次のように記している。

「俺はBiggieがBad Boyと契約した時と同じ状況にいた。BiggieはPuff (Diddy) が押し付けた契約書にサインした後、たった25,000ドル(約350万円)しか手にしなかった。」

BurrowesはBad BoyをDiddyと共同設立した人物だが、DiddyがBiggieの死後、その契約内容をさらにBad Boyに有利なものへ変更しようとしたと語っている。ドキュメンタリー Sean Combs: The Reckoningの中で、BurrowesはDiddyが契約の修正を極秘に進め、Biggieの家族には知られたくなかったようだと述べている。

Burrowesは、DiddyがBiggie の死後、契約内容をひそかに書き換え、Bad Boyにより多くの権利や利益が入るようにしようとしたと主張している。彼によれば、Diddyはこの計画をBiggieの母親Voletta Wallace や遺族に気づかれないように進めようとしていたという。

「Puff はその条項を書き換えて、より多くの利益を Bad Boy に入れようとしていた。彼は家族に知られたくなかったんだ」とBurrowes は語った。

さらに、Burrowes は Combs が自分の利益のために Biggie の遺産を利用しようとしていたことを暗に示し、Biggie の死後も契約がアーティスト側に不利な形で維持され続けたと説明している。

BurrowesやCurryの証言によれば、Biggieだけでなく、多くのBad Boy アーティストが似たような契約の犠牲になっていたという。Curry は次のように語っている。

「Bad Boy のアーティストで本当に儲かったやつなんて誰もいない。儲かったのは Puff (Diddy)だけだった。」

彼は当時の契約状況を「不平等で、アーティストにとって非常に不利な構造」と表現している。

Notorious B.I.G. のキャリアを支えたのはBad Boy Recordsだが、その裏側での契約交渉や金銭処理については、以前から様々な疑惑が取り沙汰されてきた。

今回の証言で、DiddyがBiggieの死後も契約の支配力を強めようとしたとされる話は、同レーベルにまつわるブラックボックスをさらに深めるものとなっている。