DrakeがKanye West、Eminem、Lil Wayneとコラボレーションした「Forever」は2000年代最高の楽曲の一つとも言われています。この4人のHip-Hopの神々が集まったのは奇跡と言っても過言ではないのかもしれません。そしてこの楽曲に関連したEDM界のスーパースターの存在がもう一人いました。実はSteve Aokiが「Forever」のリミックスバージョンをプロデュースしたのですが、公式にはリリースされていません。
Graham Bensingerとのインタビューの中で、Steve Aokiは「Forever」のリミックスの裏話を語りました。まず最初にKanye Westからコラボレーションの話を持ちかけられ、電話でKanye Westがラップをしたというエピソードを語っています。
「当時のマネージャーと一緒に車に乗っていたら、Kanyeから電話がかかってきたんだ。彼から、“いいアイデアがあるんだけど、興味ないか?”と持ちかけられて、もちろん!と返答した。」
「すると、Kanyeは電話でアカペラのラップを始めたんだ……それを聞いて、これは凄い!と思ったよ。彼の歌詞を今でも覚えている。聞いた瞬間からいいと思ったからね。」
それからちょっとして2009年になって、Steve Aokiは今度はDrakeに出会いました。彼から、当時製作中の「Forever 」のRemixを作ってほしいと言わたのです。
「マイアミのホテルを歩いていたら、Drakeが隣に来たんだ。最初気がつかなく、顔を上げたら、ヤバい、Drakeだ!と思って。 それで話を始めると、“音楽を一緒にやりたい。リミックスでも何でもいいから”、と言ってきた。彼のチームの人間と話すと、“この(Forever)をリリースするんだ。リミックスしてみないか?”と言われた。」
「楽曲のステム音源(アカペラ等)を送ってもらって、これはヤバい!って感じだったよ。Drakeだ!Eminemだ!Lil Wayneだ!そしてKanye Westだ!ってね。史上最高のラッパー達が1つのトラックに集まっているんだ。これは自分のキャリアの中で最も大きな出来事で。この楽曲のリミックスを作ることができるんだと感慨深かったよ。曲を更に注意深く聞くとKanyeのヴァースは、前に車の中で、彼が電話越しにアカペラで歌っていたのと同じだ!と気が付いて偶然性に驚いたよ。」
しかし、Aokiは、自分のリミックスが公式にリリースされなかった理由を、「単にレベルが低かったから」と認めています。残念ながら「Forever」のSteve Aoki リミックスはオフィシャルには発表はされませんでしたが、リートという形でネットを探すと聴くことができます。
インタビュー内でAokiは「リミックスを完成して送ったけど、実際にはリリースされなかった。でもそれが人生だし。もし、今彼らが自分にチャンスを与えてくれたら、話は変わってくるかもね」と語っています。
Boi-1daがプロデュースした「Forever」は、Billboard Hot 100で8位を記録し、Drakeを Hip-Hop界のエリートに押し上げる役割を果たしました。オリジナル曲は以下からお聴きいただけます。