August 17, 2021

グラミー賞にノミネートされたプロデューサー、Tay Keith(本名:Brytavious Chambers)が、2026年6月18日(木)午後、テネシー州ナッシュビルの自室で亡くなっているのが発見された。享年29歳。

ナッシュビル警察(Metro Nashville Police Department)の警察官が安否確認のために訪問し、発見した。警察はXへの声明で次のように発表した。「Brytavious Chambers(29歳)、グラミー候補レコードプロデューサーTay Keithとしても知られる人物について、事件性は認められない。本日午後、安否確認に訪れた警察官によってMartin St.のアパートで発見。死因は解剖の結果が出るまで分類なしとする」。

米国では、自殺・他殺・事故死・自然死のいずれかが確定するまで、検死官(Medical Examiner)が「分類なし(unclassified)」と記録するケースがある。解剖(autopsy)の結果によって正式な死因が決定される。

テネシー州メンフィス出身のTay Keithは、ティーンエイジャーの頃からYouTubeに楽曲を投稿し始めた。2018年、BlocBoy JBの「Rover」「Shoot」、そしてDrakeをフィーチャーした「Look Alive」のプロデュースで一気にその名を業界に刻んだ。

主なプロデュース作品
Travis Scott — Sicko Mode (2018)
Drake & 21 Savage — Rich Flex (2022)
Beyoncé — Before I Let Go
Lil Nas X — Holiday
Eminem — Not Alike
Sexyy Red — Pound Town
DJ Khaled — I Did It
Sexyy Red — Get It Sexyy

キャリアを通じてDrake、Travis Scott、Beyoncé、Eminem、Cardi B、Future、Lil Nas X、Miley Cyrusら音楽界を代表するアーティストたちと共演。2019年にはTravis Scottのシングル「Sicko Mode」(2018年)の共同プロデュースでグラミー賞「最優秀ラップソング賞」初ノミネートを獲得。2024年にはDrakeと21 Savageの「Rich Flex」で同部門の2度目のノミネートを果たした。

Grammy Award for Best Rap Songは、ラップ/ヒップホップ楽曲に与えられるグラミー賞の部門のひとつ。プロデューサーも受賞対象となるため、Tay Keithのノミネートはプロデューサーとして最高峰の評価を意味する

Sexyy Redのブレイクスルーシングル「Pound Town」とその続編「Get It Sexyy」もTay Keithによるプロデュース。「Get It Sexyy」はHBOドラマ『Euphoria』への起用で再注目を集めた。また、Forbes「30 Under 30 Music」リストにも選出されている。

「Tay Keith、fucked it up」という彼のトレードマークのアドリブが、もう新しい曲で聴けないなんて信じられない」

ファンの間でも「Tay Keith、fucked it up」という彼のトレードマークのアドリブを悼む声が広がった。これはリリース曲でのTay Keith自身の決め台詞として業界に浸透し、そのビートの存在感を誇示するものだった。

享年29歳。死因は解剖の結果を待つ状態だ。ヒップホップ史に残るビートを数多く生み出した天才プロデューサーの早すぎる死を、業界全体が悼んでいる。

1987年6月17日、カリフォルニア州コンプトン生まれ。父はシカゴ出身で元ギャングメンバー、セクション8の公営住宅育ちというバックグラウンドから生まれたKendrick Lamar Duckworthは、ストリートの現実を最高の詩に変換することで、Hip-Hopの可能性を世界に証明した。

ラッパーとして初めてピューリッツァー賞を受賞した男

2018年、Kendrickはアルバム『DAMN.』によって、ジャズ・クラシック以外のミュージシャンとして史上初めてピューリッツァー賞音楽部門を受賞した。この快挙はHip-Hopが単なるポップカルチャーではなく、文学と同等の芸術であることを証明するものだった。『good kid, m.A.A.d city』(2012年)、『To Pimp a Butterfly』(2015年)、そして2024年の『GNX』に至るまで、すべてのアルバムがBillboard 200で初登場1位を記録。2025年のSuper Bowl LIXハーフタイムショーでの圧巻のパフォーマンスは記憶に新しい。2026年、彼は39歳の誕生日を迎える。

代表作 Music Video

▶︎「HUMBLE.」(2017) Mike WiLL Made-Itプロデュースによるこのシングルは、ピアノと808のビートの上で鋭いリリシズムを解き放つ名曲。MVはMTV VMAsでVideo of the Yearを含む6冠を達成し、YouTubeで10億再生を突破した。

▶︎「Alright」(2015) ブラック・ライブズ・マター運動のアンセムとなり、抗議デモの現場で歌われ続けた歴史的な一曲。MTV VMAsでBest Directionを受賞。

1971年6月16日、ニューヨーク州イーストハーレムに一人の男が生まれた。本名Lesane Parish Crooks、のちにTupac Amaru Shakurと改名されたその子どもは、25年という短い生涯の中でHip-Hopの歴史を永久に変えることになる。

Hip-Hopが生んだ最大の詩人

Tupacが単なるラッパーではなかったことは、彼の作品を一聴すれば明らかだ。怒り、愛、貧困、差別、母への感謝——そのすべてをリリックに込めた彼のスタイルは、Hip-Hopを「ストリートの言葉」から「時代の証言」へと昇華させた。1993年にリリースした『Strictly 4 My N.I.G.G.A.Z.』、1995年の『Me Against the World』、そして1996年の大名盤『All Eyez on Me』。これらの作品は今なお世界中でリスナーを獲得し続けている。

俳優としても才能を持ち、映画『Juice』(1992年)や『Poetic Justice』(1993年)への出演も高く評価された。彼の表現力は音楽の枠を超え、ひとつの文化現象となっていた。

何故、どのように亡くなったのか

1996年9月7日、Tupacはラスベガスでのボクシング観戦後、ドライブバイシューティングの犠牲となった。複数の銃弾を受け病院へ搬送されたが、6日後の9月13日、25歳の若さでこの世を去った。事件は未解決のまま今日に至っており、30年近くが経過した今もなお、多くのファンや捜査当局によって真相究明が続けられている。

2026年、彼の誕生日を迎えた今日、Tupacは生誕55周年を迎えることになる。

代表作 Music Video

▶︎「California Love」(1995) feat. Dr. Dre Death Row Recordsに移籍後にリリースされた、彼の代名詞とも言える一曲。Hype Williamsが監督し、『Mad Max』にインスパイアされた砂漠の世界観が衝撃的なMV。

▶︎「Dear Mama」(1995) 収監中の刑務所から書き上げた、母Afeni Shakurへの感謝を綴った名曲。2009年にLibrary of Congressの国家録音登録簿に登録された、Hip-Hop史上屈指の感動的な一曲。

本名O’Shea Jackson、1969年6月15日生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスのサウスセントラル地区で育った彼は、高校時代からラップを書き始め、10代でN.W.Aの中心的ライターとなった。「Straight Outta Compton」「Fuck tha Police」など数多くの名曲を手がけたのはIce Cubeのペンから生まれたものであり、彼こそがN.W.Aの言語と思想の核心を担った存在だった。

恐れを知らないリリシストから文化的アイコンへ

1990年にN.W.Aを脱退し、ソロデビュー作『AmeriKKKa’s Most Wanted』をリリース。黒人コミュニティが直面する人種差別・警察暴力・貧困を真正面から描いたリリックは、単なる音楽を超えた社会的ドキュメントとして評価された。その後も俳優・映画プロデューサーとして成功を収め、映画『Boyz n the Hood』(1991年)や『Friday』(1995年)などで多くのファンを獲得。2015年公開のN.W.A伝記映画『Straight Outta Compton』では自身の息子O’Shea Jackson Jr.が彼を演じた。2026年、Ice Cubeは57歳の誕生日を迎える。

代表作 Music Video

▶︎「It Was a Good Day」(1993) Isley Brothersのサンプリングに乗せて、サウスセントラルでの”最高の一日”を描いた、Ice Cube最大のクロスオーバーヒット。F. Gary Grayが監督したこのMVはHip-Hop映像史に残る名作。

▶︎「Straight Outta Compton」(1989) with N.W.A ヒップホップの歴史を永遠に変えたこの曲のMVは、コンプトンのストリートを舞台に、警察と社会への怒りを剥き出しにした衝撃作。ギャングスタラップというジャンルを世界に知らしめた一曲。

Young Thugが、新たにR&Bアルバムをリリースする予定であることを明かした。

6月10日(水)、Thugga(Young Thugの愛称)は自身のInstagramストーリーに、ジムで撮影した動画を投稿した。その中でアトランタ出身のラッパーは「R&Bアルバムがもうすぐ完成する」と発表している。

「まずは身体を完璧に仕上げないとな」
―― ジムの鏡に映る自分の姿を見ながら、Thugはそう付け加えた。

Thugの前作アルバム『UY Scuti』は昨年9月にリリースされた。これは、ジョージア州史上最長の裁判となったYSL RICO訴訟で司法取引に応じ、保護観察付きで釈放されてから約1年後のリリースだった。

補足: YSL RICO訴訟とはYoung ThugとそのレーベルYSL(Young Stoner Life)のメンバーが、ギャング関連の組織犯罪取締法(RICO法)違反で起訴された大規模な裁判。2022年の起訴から長期にわたって審理が続き、ジョージア州の司法史上最も長い裁判として注目された。Thug本人は2024年に司法取引に応じ、保護観察付きで釈放されている。

『UY Scuti』にはTravis Scott、21 Savage、Lil Baby、Ken Carson、Cardi B、T.I.、Sexyy Red、YFN Lucci、Quavo、Lil Gotitなど豪華なゲスト陣が参加。Billboard 200チャートでは初週5万2,000枚を売り上げ、6位でデビューを果たした。同作は2023年作『Business Is Business』に続く作品となった。

補足: Billboard 200とは米国の音楽業界誌Billboardが発表する、アルバム売上やストリーミング再生数などを基にした最も権威ある総合アルバムチャート。全米でのアルバムの人気度を示す指標として広く使われている。

Thugは2026年、フィーチャリング出演が続くシーズンを過ごしている。6lackの「Ashin the Blunt」、Trippie Reddの「Paperbag Boy」、Navの「Trimski」、Fred Again..の「Scared」に客演として参加している。さらに4月には、The New York Timesが選出する「最も偉大な現存するソングライター」のひとりに、Jay-Z、OutKast、Kendrick Lamar、Missy Elliottらと共に選ばれている。

どうやら、Young Thugは次の作品で新たなジャンルに挑戦するようだ。