クラブ出演中、50 Centの2003年の大ヒット曲に合わせて“ノー”を連発したCardi B。元パートナーたちへの当てつけとも取れるその動画を、G-Unitのボス本人がリポストして面白がった。
50 Centが、自身の代表曲のひとつ「21 Questions」にまったく乗り気でないCardi Bの様子を、ユーモアたっぷりに取り上げた。舞台となったのは、Cardi Bが最近出演したナイトクラブでのステージだ。
現地時間9月28日(月)、50 Centはある動画をリポストした。映っていたのは、デビューアルバム『Get Rich or Die Tryin’』収録の「21 Questions」がフロアに流れるなか、マイクを握ってアドリブを差し込むCardi Bの姿。その合いの手は、元夫のOffset、そして直近の元パートナーであるStefon Diggsに向けた“皮肉”ではないかと受け止められている。
「21 Questions」は、2003年にBillboard Hot 100で1位に輝いたヒット曲。歌の中で50 Centは、想いを寄せる女性に向かって次々と質問を投げかける。もし俺がすべてを失っても、もし人生がどん底になっても、それでも俺を愛し続けてくれるか——そんな“忠誠心”を問う内容だ。
ところがCardi Bは、その一つひとつの問いかけに対して“Hell no(絶対ムリ)”と繰り返し即答。50 Centのバースに、まるで会話するかのように拒否の言葉をかぶせていった。
2003年、Dr. DreとEminemのバックアップで鮮烈にデビューした50 Centのアルバム『Get Rich or Die Tryin’』からのシングル。コーラスを担当したのは、西海岸G-Funkを代表するシンガーのNate Dogg(2011年逝去)。
9発撃たれても生き延びたという“ストリートの伝説”を売りにしていた50 Centにとって、甘いラブソングは異色だった。Dr. Dreは当初「ギャングスタを打ち出しておいて、こんな甘い曲を入れるのか」と収録に難色を示したが、50 Centは「自分には二つの顔がある。子どもの頃から生き抜くために必要だった」と押し切ったという。結果的に全米1位を獲得し、現在もRIAAで4×プラチナに認定されている。
“クイーンズのレジェンド”こと50 Centは、自分の名曲を否定されても気を悪くする様子はまったくなかった。それどころか、いかにも彼らしく、あえて燃料を投下。「WAP」でおなじみのラッパーが過去に交際した有名人たちを、名指しこそしないまでも、はっきりそれとわかる形でイジってみせた。
「Cardiは“ナシ”だってさ。前の2人のあとじゃ、もうそういうのは一切ゴメンらしい(笑)。最近の彼女、キレッキレだな」
“Cardi said Nope, she not with none of that s–t after her last 2 🥷🏾 LOL she out here killing shit”— 50 Cent via Instagram
“last 2”は「直近の2人」、つまりCardi Bの元夫OffsetとStefon Diggsを指していると見られる。忍者の絵文字(🥷🏾)は、アメリカのSNSで黒人男性を指すスラング(いわゆる“N-word”)の代用として使われることが多い表現。ここでは“男たち”程度のニュアンスだ思われる。
50 Centが示唆した“2人”との関係は、ここ数年アメリカのエンタメメディアを何度も賑わせてきた。
2017年 MigosのメンバーだったOffsetと結婚。のちに3人の子どもをもうける。
2024年 破局と復縁を繰り返した末、Cardi Bが2度目の離婚を申請。
2025年5月 NFL選手のStefon Diggsとの交際が公に。
2025年11月 Diggsとの間に息子が誕生。その後、破局と復縁が報じられる。
2026年 Diggsとの関係は終わったと見られ、今月にはOffsetとの復縁の噂も本人が否定。
Stefon Diggsはアメリカン・フットボールのプロリーグNFLで活躍するワイドレシーバー。2026年のスーパーボウルに出場したが、チームは敗戦。50 Centはその際にも「試合にも恋にも負けた」とDiggsをネタにしており、今回の投稿もその延長線上にあるといえる。なお、50 CentとCardi Bの間に長年の確執といったものは特に記録されていない。
元パートナーの名前を一度も口にすることなく、たった数語のアドリブで会場とSNSを沸かせたCardi B。そして、それを怒るどころか一緒に笑いに変えてみせた50 Cent。20年以上前の“忠誠心を問うラブソング”が、2026年のクラブで思わぬ“答え合わせ”を迎えた格好だ。
