Mat Frings

YNW Mellyが再審理を前に釈放されるというわずかな希望は、5月12日に再び打ち砕かれました。フロリダ州の裁判官が保釈請求を再び却下し、YNW Mellyは引き続き勾留されることが決定しました。

NBC 6 South Floridaによると、Martin S. Fein(マーティン・S・ファイン)裁判官は、YNW Mellyの保釈請求を再び退け、9月に始まる再審理まで拘留を継続するよう命じました。フロリダ出身のラッパーであるYNW Mellyは、2018年に元友人であるYNW JuvyとYNW Sakchaserの2人を殺害したとして起訴されており、第一級殺人罪を2件抱えています。有罪判決を受けた場合、終身刑になる可能性があります。

今回の却下は、YNW Mellyにとって3回目の保釈申請却下です。昨年11月には、彼はブラウワード郡保安官事務所を「非人道的な扱い」で訴え、即時釈放を求める訴訟も起こしました。現在26歳のYNW Mellyは、2019年からブラウワード郡の刑務所に勾留されています。

5月6日、YNW Mellyは弁護士チームと共に法廷に姿を現し、保釈を求めました。今年初めにドレッドヘアを切って短髪になった彼はスーツ姿で出廷し、裁判官が保釈や緊急医療措置など、数多くの請求を読み上げる中、弁護士の隣に座っていました。

今回の保釈審理では、YNW Mellyの所属レーベル「300 Entertainment」が彼の保釈金を支払う用意があると弁護側が提案。また、釈放された場合は自宅軟禁、足首のGPSモニターの装着、警備員の配置なども行うと主張しました。

しかし、ファイン裁判官は弁護側の主張に耳を傾けたものの、YNW Mellyの釈放を認める判断には至りませんでした。

TMZによると、Tory Lanezが5月12日の朝、カリフォルニア州の矯正施設California Correctional Institutionの運動場で刺され、病院に緊急搬送されたとのことです。襲撃の動機は明らかになっていませんが、報道では他の受刑者による犯行だとされています。幸いにも、ケガは命に関わるものではないと伝えられています。

Tory Lanezは、2020年にMegan Thee Stallionを銃撃した罪で現在10年の懲役刑に服しています。先月の裁判資料によれば、Megan側の弁護士は、YouTuberのMilagro Gramzを相手取った名誉毀損訴訟に向けた証言を得るため、刑務所で彼に会ったとのことです。

しかし、その際Lanezは「挑発的で炎上狙いの言動を取り、民事訴訟の基本的なルールすら無視した」と裁判資料には記されています。彼の弁護士ですら、この態度を否定し、距離を置いているとのことです。

資料によると、Toryは「discuss(話し合う)」「approve(承認する)」「meet(会う)」といった基本的な単語の意味すら知らないふりをし、Meganの弁護士の1人に対して髪色や外見に関する「低俗で女性差別的な嫌味」を言ったとされています。

このような態度により、証言取りは始まってすぐに中止されました。

Megan側の法務チームは、Toryを侮辱罪(法廷侮辱)に問うよう裁判所に求めており、「意味のある制裁」を科すよう要求しています。この動きに対して、Toryの弁護団も反対していないといいます。

Future、Metro Boomin、Kendrick Lamarが、Drakeへのディストラック「Like That」で使用されたサンプリングに関する未払いのロイヤリティを巡って訴えられました。

訴訟を起こしたのは、同曲でサンプリングされているRodney Oの楽曲「Everlasting Bass」の原作者であるRodney O本人で、Kanye Westがリリースした「Like That (Remix)」でサンプリングされたBarry Whiteの遺産管理団体も訴えの対象になっています。

Rodneyは、サンプルの使用に対する正当な契約が結ばれておらず、これまで一切ロイヤリティの支払いを受けていないと主張。また、グラミー賞に提出された際、自身がソングライターとしてクレジットされなかったことや、Kendrick Lamarの挑発的なバースが含まれたバージョンも提供されていなかったことに対しても不満を表明しています。

Metro Boominの代理人はTMZに対し、「サンプルの使用権は正当に取得しており、Rodney Oには5万ドルを支払った」と述べました。

さらに代理人は、Rodneyの問題はむしろEpic Recordsと関係を持つBarry Whiteの遺産管理団体側にある可能性があり、彼らがロイヤリティの支払いを滞らせているのかもしれないとしています。

Barry Whiteの遺産管理団体は、この訴訟についてまだコメントを出していません。

C.O.S.A.が、最新シングル「FLOR DE MOLTISANTI」をリリースした。

SUMMITから独立し、新たな屋号「MOLTISANTI」を掲げてから初のニューシングルとなる今作は、音楽と共に日々の中心にあるシガーをテーマに制作された。

風が吹いた日常の一瞬を切りとるように自然体で表現することに重きを置かれ、今現在をはっきりと投影した船出に相応しい楽曲となっている。シガーの煙が滞留するようなゆったりとしたグルーヴと、ハードなドラムスとベースが光るプロダクションはNoshのプロデュース。ミックスとマスタリングはRyuseiが担当している。

ジャケットデザインは、高品質な職人技で知られるフランスのヒュミドールブランド「Elie Bleu」から公式に許諾を得たサンプリングデザインをWifey Roseが担当した。

Skaaiが、最新シングル「Runaway」をリリースした。

2025年2作目となるシングル”Runaway”は、Skaaiというアーティストがこれまで見て見ぬふりをしてきた「自分」という存在に真正面から立ち向かい、音楽に対する純粋な愛情を確かめるような作品。「逃げろ」という意味の本タイトルは、自らの手癖、慣れ、染み付いた思考回路からの脱却を試みるという意気込みからきている。

本作では前作の『MILLION』と同様、独自クリエイティブレーベルFR WIFIがプロデュースを行い、ヒップホップミュージックを軸としつつネオソウルの要素も取り入れた、新鮮な音色が体現されている。