アーティスト、ミュージシャン、そしてEZMNYの共同創設者であるTy Dolla $ignが、自身のキャリアの歩み、音楽制作のインスピレーション、そして「girl music」にフォーカスする理由について語った。
かつては、R&Bシンガーとラッパーの違いは主に音楽の内容にあった。R&Bは、愛、失恋、セクシュアリティ、人間関係といったテーマを扱うことが多かった。一方でHip-Hopは、苦労や成り上がり、お金、権力などをテーマにすることが多かった。
しかし時代が変わり、R&Bが誕生した1960年代から2020年代に進化するにつれ、その境界線は次第に曖昧になっていった。そしてそのことを誰よりも理解しているのが Ty Dolla $ign だ。
才能あるマルチインストゥルメンタリスト、ボーカリスト、ソングライターであり、Leon Thomasのレーベル EZMNYの共同創設者でもあるTy Dolla $ignだが、いまだに彼を「ラッパー」と分類する人もいる。
しかしそうする人たちは、おそらく彼がどれほどR&Bに深く根ざしているかを知らないのだろう。彼は単なるR&Bの研究者ではなく、R&Bに育てられた存在だ。
彼の父、Tyrone Griffin Sr.は、ファンクバンドLakesideの伝説的メンバーだ。Ty Dolla $ignは幼い頃から、メロディ、転調、ギターリフといった音楽に囲まれて育ち、それが現在の彼のサウンドを形作った。また1990年代には、R&BボーイズグループImmatureのためにキーボードを演奏していた。
キャリア初期には、Justin TimberlakeやRaphael Saadiqなどのアーティストとレコード制作にも関わってきた。
さらに彼のサウンドに影響を与えた伝説的アーティストCharlie WilsonやTeddy Rileyも、彼の才能を高く評価している。
Ty Dolla $ign はR&Bを愛しているだけでなく、R&Bもまた彼を愛していると言えるだろう。
そんな彼の今回の新しいプロジェクト『girl music vol. 1』では、彼は自分の原点である音楽に立ち返り、「女性のための楽曲だけ」を集めた作品を制作している。
ロサンゼルスで行われたGrammyショーの晴れた日、そして彼の完売イベントEZMNY JammJam Grammy party の翌夜、Ty Dolla $ignはVIBE のインタビューに応じ、音楽の進化、R&Bへの深い知識、Charlie Wilson からの人生のアドバイス、最新EPに込めた思いなどについて語った。
「ずっとやりたいと思っていたんだ。それに今、R&B is back。本当に戻ってきている感じがする。今がそのタイミングなんだ。幸い、自分にはそのスキルがあるし、準備はできている。」