1996年に起きたTupac Shakurこと2Pac射殺事件で唯一起訴されているDuane “Keefe D” Davisが、自身の裁判を目前に控え、事件への関与を改めて否定する一方、当時Death Row Recordsのセキュリティ責任者を務めていたReggie Wright Jr.が事件を主導した人物だと主張していることが分かった。
米ローカルニュース局「8 News Now」の取材に対し、Davisは「自分は誰の殺害にも関与していない」と述べ、責任はWrightにあると示唆した。ただし、この主張を裏付ける具体的な証拠は提示されておらず、捜査関係者や私立探偵がWrightの関与を示す情報を集めているとDavis側が述べるにとどまっている。
Davisの主張には、Wrightが捜査当局に嘘の説明をし、メディア出演の際に自分の家族を脅したという内容や、Wright自身が事件当初から自らの名前を捜査線上に持ち出していた、といった指摘が含まれている。
一方、元コンプトン市警察官でもあるWrightは、こうした疑惑をこれまで一貫して否定してきた。Davisを起訴に導いた大陪審でも証言しており、事件当夜はTupac ShakurおよびDeath Row Records代表Marion “Suge” Knightのために、移動などのロジスティクス業務を担当していたと説明している。Wright側は、Davisの主張について「注目を自分からそらすための試みだ」としている。
検察側の証人には、Suge Knightのほか、ネバダ州知事Joe Lombardo、元ラスベガス市長Oscar Goodmanの名も挙がっている。有罪となった場合、Davisは仮釈放の可能性がない終身刑に処される見込みだ。