Snoop Doggが、Spotifyでの10億回のストリーミング再生 に対する収益をめぐり、同社と対立している。
2023年に出演した「Business Untitled」ポッドキャスト にて、Snoopはこの偉業を達成したにもかかわらず、受け取ったロイヤリティが4万5,000ドル(約675万円)にも満たなかった と主張した。
「ストリーミングの世界では、俺は今すぐにでも証拠を見せられる。Spotifyから送られてきたんだ、俺の楽曲が10億回ストリーミングされたってな。それで俺の曲を管理しているパブリッシング会社に聞いたんだ、『それっていくらになるんだ?』ってな。そしたら、4万5,000ドル(約675万円)にも満たなかったんだよ。」
しかし、Snoopがこの10億回のストリーミングで得た全収益 を指しているのか、それとも作詞作曲のパブリッシング・ロイヤリティ のみ(楽曲の著作権者に分配されるもの)を指しているのかは不明だった。
Spotifyが反論、「10億回の再生で4万5,000ドルはありえない」と発言したSnoopを受け、Spotifyは彼の主張に異議を唱えた。
Spotifyの広報担当者は、にTMZへ声明を発表 し、「Snoopが本来受け取るべき金額ははるかに高額 であると主張しています。「Spotifyでは、10億回のストリーミングで楽曲の権利者に何百万ドルもの収益を生み出すことはすでにみんなが知っている事実。SnoopがSpotifyからの支払いを受け取れていないというのは残念です。」
さらに、「Snoopはレジェンドです。そして、彼が現在『Death Row Records』を所有していることで、より多くの収益を得られることを願っています。」と付け加えた。
Spotifyの反論が報じられた直後、Snoopは新たな音楽ストリーミングサービス「Tune.FM」 との提携を発表した。
Billboardのインタビューで、この提携について尋ねられた彼は、「俺はもうSpotifyとは関わらねぇ。これからはTune.FMだけだ。」と発言し、Spotifyとの決別を明言した。
Tune.FM は、ブロックチェーン技術を活用した分散型Web3ストリーミングプラットフォーム であり、アーティストに対して透明性・安全性・公平性 を提供することを目指している。